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ホエイパウダー(乳清)とは何か?チーズ製造で出てくるプロテイン(タンパク質)です。

最終更新日:2017218

 

ぼくは乳製品商社でホエイパウダーの世界動向を書いてました。

 

それに国産ホエイパウダーを取り扱ってたので、ホエイ、すなわちホエイパウダーとは何かを説明します。

さらに一歩すすんでWPC34、WPC80、WPIといった濃縮ホエイもね。

あとは、ちまたで噂が流れてる(らしい)危険性や間違った話もすこし。

 

参考:ホエイは蛋白質(プロテイン)の一種。僕は乳製品商社でホエイプロテインの世界動向を書いてました 

ホエイパウダーとは?

チーズ製造のときに固まらずに液体として残るものがホエイ(ホエイリキッドともいう)です。

それを乾燥させて粉にしたものがホエイパウダー。

牛乳に含まれる動物性タンパク質(プロテイン)の一種です。

 

もし粉状の写真が見たければ、この商品のページをのぞいて見てください。

 

牛乳にはカゼインとホエイという2種類のタンパク質が8対2の比率で存在します。

そしてカゼインは水に溶けない性質をもつので、チーズをつくるときには固まります(レンネットという牛の胃袋から抽出した胃液をいれて固まらせる)。

なので、チーズ作りででてくるのはほぼ全てがホエイということになります。

 

一時期このホエーを食べさせたホエー豚がブランド豚として話題になりましたね。

あれは、このホエイを豚に食べさせてたから、ホエー豚なのです。

 

あとは、たまにヨーグルトを開けると上に透明の液体がでてることありますよね?

あれって結構甘いじゃないですか。

あれもホエイで、チーズ製造ですこし混ざったホエイが固まらずに浮かび上がった状態です。

ぼくは甘くて好きです、はい。

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ホエイパウダーは添加物ではない

食品表示をみるとホエイやホエイリキッド、ホエイパウダーといった名称が書かれてるので、添加物だと思う方が多いようです。

でもこれは間違った認識で、上述のとおりすべて乳製品です。100%乳製品。

 

いまじゃ添加物は怖いといった認識が世間一般では日増しに強くなってる印象ですが、ホエイパウダーは乳製品のタンパク質なので安心といっていいでしょう。

ホエイパウダーの危険性

これも何故か耳にするので少しだけ。

くりかえしになりますが、ホエイパウダーは乳製品100%です。

だから危険性は乳製品を飲むのとたいして変わらない。

つまり、よっぽど大量に飲まないかぎりは大した危険性はないといっていいでしょう。

 

しかしどうしてこうした認識が広がっていくんでしょうね・・・。知らないものへの恐怖でしょうか。乳製品へのアレルギーがあるなら納得ですが、不思議で仕方ありません。

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WPC34とは?

まずこのWPCの部分はWhey Protein Concentrateの略で、直訳するとホエイ濃縮物。

上述したホエイ(プロテイン)を濃縮してタンパク質の量を調整したものになります。

 

つまり、WPC34であればタンパク質(プロテイン)が34%、WPC80であれば80%、というように、プロテイン濃度を上げたものです。

WPIはタンパク質が90%以上のようなもの。

 

このなかでも最も一般的でボクの取り扱い量も多かったのが、WPC34です。

ホエイはチーズをつくったときに出ること上述しましたが、チーズ生産がひと昔まえから盛んだったヨーロッパ(とくにオランダ)ふくめ、ホエイは世界中でずっと捨てられていました。

 

チーズを作るときに出てくる使い道のない液体。

それがホエイだったのです。

 

ただそれじゃぁもったいないので、次第に動物のエサに使わてはじめ、試行錯誤をくりかえしながら、人間向けの食品用途につかわれるまで商品開発がおこなわれたのです。

 

だから世界市場でもこのホエイの活用が一番進んでて品質が高いのはオランダ産で、他社がマネしようとしてもできないほどの商品力をもっています(アメリカの会社でも有名なとこもあるけどね)

 

話が脱線気味ですが、このプロテイン部分、つまりタンパク質をなぜ34%にするのが一般的かというと、脱脂粉乳の代わり(代替原料)として使うためです。

脱脂粉乳はバターなどの乳脂肪をくわえれば牛乳とほぼ同じようにつかうことができるので、僕らがスーパーやコンビニで見かけるお菓子やデザート、いろんなものに入っています。

 

あとは擬似牛乳といわれる牛乳もどきや、乳をつかった色々な飲み物にも。

乳飲料とかね。

 

ただ脱脂粉乳の難点はどうしても価格が高いことで、その価格を抑えるためにこのWPC34という商品(コモディティ)が生まれました。

乳業メーカーは何百トン、何千トンといった半端ない量をつかいますからねぇ。

脱脂粉乳の一部をWPC34に置き換えるだけでも、何千万円といったメリットが出るものなのです。

 

それにしても、商社は金銭感覚を麻痺させます

社内でも何百万、何千万円といった取引をしょっちゅう見てましたからねぇ。

自分たちで作ったものはなく、原料を右から左に流すのが仕事なので、どうしてもそういった規模になります。

 

で、いまの自分の価値がどれぐらいなのか気になったため、ちょうどおもしろい診断サービスがあったのでやってみました。

⇒ 市場価値から転職活動を支援するMIIDAS(ミイダス)をやってみた!ほぼ無職の僕の年収はいかに?

 

以上、ぼくが乳製品商社で取引量が多かったホエイパウダーとWPC34の説明でした。

あまり馴染みがなくて面白い話題じゃないでしょうが、最後までよんでくれた方、ありがとうございます。

 

あ、アマゾンでも売ってたので気になる方はどうぞ。

 

ぼくはこうしたホエイパウダーを毎日のように味見してました。それで美味しい美味しくないって評価してたのです(笑)

 

参考:アイスクリームには大量の粉乳「通称:ダップン」が使われる!アイスが美味しい季節になったので「乳製品の輸入商社マン」だった僕が解説しよう