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元「商社マン」らしく、業務用乳製品について書いてみた。WPC34、乳糖、カゼインなど、お菓子やチョコレートには一般的には知られてない輸入原材料が含まれてます。

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最終更新日:2017218

 

乳製品業界から離れて、はや5年以上。

うつ病で休職してた時期もあるので第一線からは7年ぐらいが経過したことになります。

 

そのあいだにも世界的には自由貿易が推奨され、日本も関税撤廃などの議論や交渉ごとが取りだたされてたりしますが、業務用乳製品についての情報がネット上には皆無なので、振り返りながら書いてみたいとおもいます。

乳製品と一括りにいっても商品数は桁違いに多い!

乳製品 商品図

乳製品の種類

この図をみても、まずピンとこないとおもいます。

 

それに実際には、スーパーに並ぶような最終ユーザー向け商品ってかなり限られてるので、

 

  • WPC34=タンパク質を脱脂粉乳と同等レベルに調整したホエイ(チーズをつくったときに固まらずにでてくる液体)
  • 調製品=乳製品とその他の原料(砂糖、デンプン、バニラ等)を混ぜたもの
  • MFCC=乳脂肪の代替品

 

など他多数あり、じつは種類はめちゃくちゃ多いんです。

 

てか、そんなの知ったこっちゃないですよねぇ…。

興味なければスッとページを閉じてください…。

おもしろくないでしょうから…。

 

輸入時の関税をおさえるためにこういった大型貨物船で欧米、オセアニアの粉乳(牛乳などを乾かして粉にしたもの)を韓国やシンガポールに運び、砂糖やバニラフレーバーを混ぜてから日本にもってきます。

ヨーロッパからは1ヶ月、アメリカ、オセアニアからは2週間ぐらい時間がかかったはずです。 

大型貨物船 画像

乳等省令という戦後にできた乳製品の法律があって、これにより関税やら配合率やらが、こまかく決められているわけです。

 

まぁぶっちゃけ、戦後と今じゃぁ乳製品をつくる技術も雲泥の差があるので、新しい技術や配合の製品がどんどん開発されてるんです。

にもかかわらず、法律は昔のままほとんど変わってないので、農水や保健所の担当者もいまの状況に対応できず、困惑してる部分が大きい。

 

たとえば、スーパーに並べるような製品にどういった表示をすればいい聞いても、国の管轄部署がしっかりと答えられませんからねぇ。

わからないから、最終的には商社や製品を販売するメーカーの判断に委ねられたりすることがあります。おかしな話ですが…。

 

ポジティブリストといった残留農薬の基準をつけたり、一応はちょこちょこっと法律は変わってはいるんですよ。

ただそのほとんどは戦後に制定された状態を維持してる状態で、いまの時代を全く反映したものにはなっていない。ほんと時代遅れの法律といっていいでしょう。

 

このあたりが、多少なりとも昨今の食品表示の問題につながってる気はしますけどねぇ。

まぁほとんどはメーカー側のモラルだとは思いますが…。

 

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僕らは知らず知らずのうちに輸入品を食べている

チョコレートとお菓子の画像

しかも、僕らが普段から食べてるお菓子やチョコレートには、こういった輸入品がほぼ全てといってもいいぐらい入っているのが現状です。

もちろん国産原料だけをつかったものもあります。ただ一般的にスーパー等でみる商品は、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパ等から輸入したものが使われてることがほとんどなのです。

 

あえて商品名はだしませんが、上述したような原料を、コスト削減と原料調達の安定性確保のために使わざる得ないわけです。一見、乳製品とは無関係にみえるチップス系なんかにも入ってたりしますよ。

 

参考:(元)乳製品商社マンが教える世界のバターの違い。色と風味の違いは牛が食べるエサによる。

乳製品は輸入品がないと需給がくずれる

ちょっと記憶が定かではないですが、たしか日本で消費される乳製品って生乳ベースで1500万トンぐらいだったと記憶しています。

それに対して国内でつくられる生乳生産は約800万トン(ここ数年は減少してるみたい)。

この数字はバターやチーズなどを作る前の数字で、すべての乳製品を生乳、わかりやすくいうと牛乳、に換算した数値になります(厳密にはちょっとちがいますが…)

 

そうすると、この差である700万トンはどうしても輸入品に頼らざる得ないわけです。それでチーズやその他の乳製品を前職のような乳製品の輸入商社が海外から引っ張ってくるわけです。

 

ふぅ。とまぁ、きょうはここまで。

またWPCやMFCC(ミドルファットクリームチーズ)など、各商品については気がむいたら書きたいとおもいます。

ホエイとWPCについて書いたよ。

 

というか、こういった情報はネットにないとはいえ、需要はあるんかなぁ?

まぁそういったことは時間がたてばわかるでしょうから、あまり気にしないことにします。

 

参考:命の重み。あなたは食事のとき、食べ物に感謝していますか?動物、魚、野菜。僕らの生活は他者の死でなりたってることを忘れてはいけない。